研究開発を通じて、循環型社会の実現を目指す九州工業大学大学院生命体工学研究科。中でも、新たな機能材料の研究・開発を進めるグリーンマテリアル研究センターの安藤 義人准教授は現在、竹からプラスチックを作る研究を通じて、放置竹林問題の解決を目指す。同研究チームが開発中の「セルロースナノファイバー」について話を聞いた。(連載第4回、バックナンバーはこちら)
伐採費用がかさむ竹、ポイントは付加価値をいかに高めるか
福岡県北九州市は市域面積の約4割が森林で、このうち、竹林が1割以上(約1900ヘクタール)を占める。人口当たりの放置竹林の面積は西日本最大といわれる。