シリーズ「再エネの始め方」第8回。昨今、電力の切り替えにおいては、環境価値だけでなく、地域循環共生圏などの視点も含めたサステナブルな仕組みを求める声がある。そうしたニーズに応える新たな仕組みとして徐々に広まりをみせている「再エネ都市間流通」について、まち未来製作所の青山 英明氏に聞いた。(協力:環境省 再エネスタート)

まち未来製作所 代表取締役 青山 英明氏
地方の再エネの余剰を都市部へ 運用益の一部を地域活性化資金に
日本初となる再エネ都市間流通による地域活性化モデル「グッドアラウンド」では、地方の再エネ発電所で発電された電力を「地域新電力」や「都市への輸出」に割り振り運用している。都市部の事業者は小売電気事業者を介して、同社が供給する再エネを産地や発電方法(産地価値/特定電源価値)などの情報とともに受け取ることができる。
事業収益の一部は、用途を自治体と協議した上で地域活性化資金として発電所の立地地域へ返還されるため、間接的に地域社会へ貢献できる仕組みだ。
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