2015年はアスベスト問題が社会問題化するきっかけとなったクボタショック(05年6月29日)からちょうど10年の節目となる。クボタショック以降、アスベストの規制は年々強化されてきた。大気汚染防止法や石綿障害予防規則では、アスベスト建材使用時期に建てられた建築物や工作物等の解体時には事前調査が義務付けられているが、この事前調査でアスベスト建材が見落とされている事案が問題視されている。
この見落としの原因は大きく3つに分けられる。その3つは「実施されたが見つけられなかった」、「実施し、見つけたが無かったことにした」、「そもそも事前調査が実施されていない」である。