ドイツは2050年までに「エネルギーシフト」、正確にはエネルギーヴェンデ(=エネルギー大転換、維新)を実施することを2010年秋に決議した。「決めた」ことによって出現している市場について、そこで行われているイノベーションについて考察する。
ドイツのエネルギー政策は、2010年秋に政府が策定した「エネルギー構想」によって「エネルギーヴェンデ」の工程表が定められました。2011年の福島第一原事故の後には、脱原発については当初の予定を12年前倒しして2022年と書き換えられました。しかし、2050年までに脱化石を実施する目標は堅持されたままです。