ブリロン市はドイツ中西部のノードラインヴェストファーレン州に位置し、人口約2万5000人。森林資源に恵まれ、自治体所有としてはドイツ最大の森林を有する。木チップを使った熱供給をはじめ、木材加工会社があるなど木材の利用が盛んである。地元の森林をいかに活用するかが日本でも議論されているが、ブリロンの取り組みは大いに参考になりそうだ。日本との交流も始まっている。
地元の森林から熱を生み出す
ブリロン市では「シュタットベルケ」といわれる自治体出資の都市公社があり、電力やガス、熱、水など公共サービスを提供している。同市は再生可能エネルギーを推進しており、その一環として、地元の森林、いわゆるバイオマスをいかそうと2010年、木チップによる熱供給所を建設した。発電発熱を同時に行う施設で、近隣に暖房やお湯用の熱を供給する一方、生まれた電力は売電している。
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