昆虫食は持続可能な世界の一助になるか

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気候変動が危惧される昨今 、動物愛護の観点に加え家畜の飼育に水や土地など多量の資源が必要なことから、欧州では肉食を避ける菜食主義が年々増加。肉の代わりに昆虫のタンパク質を活用する動きが広まっている。11月にドイツで開かれた動物メッセでは、昆虫関連のブースが複数出展し、昆虫市場の期待の高さをうかがわせた。

昆虫を飼料や肥料に

(左から)昆虫からつくったプロテイン粉、油脂、乾燥物、昆虫粉末(筆者撮影)
(左から)昆虫からつくったプロテイン粉、油脂、乾燥物、昆虫粉末(筆者撮影)

欧州連合(EU)の指針により昆虫は2017年より魚の餌、続いて2021年から鶏と豚の餌として認められている。昆虫は栄養価が高いうえ、場所を取らないことから環境負荷が低く、大豆や動物性タンパク質の代替候補として注目が集まっている。狂牛病対策のため牛には動物性飼料の使用が禁止されているため使えないが、犬や猫などのペットフードとしても人気がある。

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