ドイツ・エネルギー事情

ドイツで「最後の世代」が波紋を呼んでいる

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海面上昇や干ばつ、洪水など全世界で異常気象が広がっている。欧州では気候変動への危機感は日本よりずっと強く、特に若者の間で顕著である。最近は自分の手を接着剤で地面につけて道を占拠する、美術品を汚すなど過激な方法が見られるようになり、そのような活動家を「気候テロリスト」と呼ぶ風潮もある。

なぜこのような運動が起こっているのか。市民はどう受け止めているのか。

自然保護・環境運動が盛んなドイツ

ドイツではもともと自然保護・環境運動が盛んで1899年に現在のNABU(ドイツ自然保護連盟)の前身が生まれたのをはじめ、1970年代には自然保護団体が複数設立された。反原発運動も以前からあったが、1986年のチェルノブイリ原子力発電所の事故を受けてさらに高まり、核廃棄物の輸送を妨害するため線路に鎖で体を縛り付けるような行為もあった。

また2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故をきっかけにドイツ全土で大規模な反原発デモが繰り広げられ、早期の脱原発(2022年末、 しかしロシアのウクライナ侵攻で2023年4月15日に延期)が決定された。

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