暑い、どこに行っても暑い。汗を拭きながらため息が出る...。20 年以上前、ドイツに来た頃の夏はこうではなかったが、今では連日、最高気温が30度を超えている。ドイツでは台風や地震がなく、自然災害とは無縁だと思っていたが、近年は大雨による洪水や倒木などの被害が後を絶たず、異常気象の影響が顕著に表れている。
ドイツ連邦保健省によると、去年国内では夏の暑さが原因で約3200人が亡くなった。 今年はどうなるのだろうか。
緑が多く、夏でも快適だったドイツは今
ドイツは日本列島よりも北に位置する。緯度が高いから涼しく、湿気が少なくカラッとしているのが特徴だ。ドイツに来たばかりのころは、空気が乾燥しているから洗濯物の乾きが早いのが嬉しかったが、皮膚も喉もすぐに乾燥してがさがさしていた覚えがある。 だからドイツで暑い暑いと言っても、日本よりは不快感が少ない。
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