環境先進国ドイツに学ぶ、「もったいない」の生かし方

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2004年、ケニアのワンガリ・マータイ氏が環境を守る世界共通語として「MOTTAINAI(もったいない)」を広めることを提唱したことで、環境分野で初のノーベル平和賞を受賞した。日本語の「もったいない」には3Rの概念に加え、自然やモノに対する尊重の想いが含まれており、ほかの言語では一語での表現が難しいという。この言葉を生み出した日本で、「もったいない」という言葉は行動に生かされているだろうか。ドイツの例を見て考えてみたい。

日本で「もったいない」と思っても...

久しぶりに日本に長期滞在しているが、「もったいない」と感じることがある。不要になったけれどまだ使えるものを他の人に使ってもらう仕組みが少ない。まだ着られる服を捨てるのは良心が痛むし、子どもの自転車や楽器、文具などは欲しい人がいくらでもいるだろうと思う。リサイクルショップやネット上のフリーマーケットもあるが、手間がかかるしすべて引き取ってくれるわけではない。「古いものを持ち込んで、嫌がられるのではないか」と思うこともありハードルが高いと感じる。

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