ドイツ・地域再エネ

大晦日にグローンデ原発が廃炉 ドイツの脱原発まであと1年

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私の住むハノーファーから40キロほど離れたところに、グローンデ原子力発電所がある。1985年から36年間発電してきたが、2021年12月31日に停止する。まだ十分稼働可能だが政府の脱原発政策による停止であり、原発推進者は残念がり、反原発運動をしている人たちは歓迎している。

稼働36年で廃炉に

グローンデ原発は加圧水型原子炉で、年間約110億kWhを発電してきた。これは3人家族約300万世帯分の電力に相当する。同原発を2年前に視察した際、幹部の一人がいかにこの原発が高性能であるか力説し、「まだまだ発電できるのに止めるのは本当にもったいない。政府の方針は間違っている」とぼやいていたのが印象的だった。一方、原発反対派からは「遅過ぎたぐらい。故障や事故も多く、もっと早く止めるべきだった」という声が上がっている。大事故は起こっていないが、届け出義務のある故障や事故はこれまで279件あり、そのたびに議論の的となってきた 。

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