ドイツ・地域再エネ

エコな生活はフリーマーケットから

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ドイツでは、よくフリーマーケットを見かける。骨董品・家具・お鍋・絵画・本・雑貨などありとあらゆるものがあり、どう見てもがらくたにしか見えないものもある。なぜドイツ人はフリーマーケットが好きなのか。ほかの人が不要となったものを活用するフリーマーケットは節約志向だけでなく、断捨離やスローライフが注目される時代を反映している。

新しければいいわけではない

私の住む北ドイツのハノーファーでも、毎週土曜日に旧市街の川沿いで大きなフリーマーケットが開かれている。出店料はスペースに応じて、5ユーロから。たとえば、あるスタンドではさまざまな形の蛇口がずらりと並んでおり、それしかない。どれも中古であり、曲がったもの、錆びかけたものもある。なぜひたすら蛇口なのか、そもそも買う人がいるのかと疑問がわく。アンティークの家具や食器を置いているスタンドも多い。素敵なカップがある一方、錆びたスプーンや欠けた絵皿など価値があるのかただ古いだけなのかよくわからないものもある。どのような運命を経てここに並んでいるのか、想像するのも面白い。値段もまちまちだから、交渉の手腕が問われる。

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