お天気キャスターでおなじみの森田 正光氏が、環境問題や異常気象をはじめ地球のアレコレについて語るコラム。近年、クマによる被害が増加している原因はなぜか。エサ不足や環境変化のほかにも、実は意外な理由があった。
「クマ被害多発のリアル」
2023年の秋は、クマ出没の報道が途切れることがありませんでした。10月末までの半年間、クマによる人身被害は全国で180人と過去最悪のペース。これまで最も被害が多かった2019年、2020年より約13%多くなっています(環境省調べ)。
東北地方は早い段階から、今年はツキノワグマの出没が増えると予測されていました。実際は予想を大きく上回る件数となり、10月だけで被害が71人と2022年の1年分に匹敵する数でした。秋田県や宮城県は「クマ出没警報」を11月末まで延長するなどの措置をとりました。
なぜ、被害は多いのか
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