産業革命以降、人はその活動が大きく自然に影響を与える存在となった。そして、今では1つの国では制御しきれない問題も多く発生してきている。その最たるテーマの1つが気候変動であるが、ASEAN各国がどのような取り組みをしているのか今回は見てみたい。
グローバルの中でのASENAのポジションと各国のCO2排出量
世界全体では、2014年段階で約360億tのCO2が排出されていた。そのうち中国がダントツで102億t (約28%)を占める。その次がアメリカ53億t(約14%)で、日本は12億t(約3%)となっており、これはおおよそASEAN全体の14億tと同じくらいの水準である。
ただし、傾向としてはアメリカ、日本は比較的横這いなのに対して、ASEANはCO2排出が増えている。

出所:The World Bankのデータをもとに北村氏作成
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