本稿では、前回に引き続き、地域新電力に関し、よく議論に上る課題・問題について調査・考察しています。今回は、「三セクのトラウマ編」についてです。
第三セクターのトラウマ
地域新電力(自治体新電力)をご検討されている自治体の方からよく聞くのが、「第三セクター(三セク)のトラウマ問題」です。我が国では、バブル真っ盛りの1980代後半~1990年代初頭にかけて、自治体の出資する第三セクターが次々と設立されました(1992年に 444 法人とピーク)〈注1〉。これは、当時成立した民活法(1986年)及びリゾート法(1987年)〈注2〉が、三セクが行うテーマパーク・リゾート事業に対し、補助金や税減免などの優遇措置が与えたことが大きな誘因とされています。
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