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LED照明 ― 最前線のデザイン

光のポータブル化

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地下鉄の風景

電車の中は明るい。とりわけ都内の地下鉄車内は明るく感じる。地上を走る電車と違って外から入ってくる光がない分、そう感じるのかもしれない。

車中では流れる風景がないから人の動きについつい見入ってしまうことがある。向い側に座る人たちを呆けた顔してボンヤリと観察しているときに、人と目が合ったりすると車内が明るい分だけかなり気まずい。

気まずいどころか悪いことをして咎められるような気にもなる。いまではほとんどの人が下を向いて携帯電話を操作しているのだから、辺りを見まわしているだけでもかなり怪しく映るのかもしれない。

携帯電話を操作している人たちが何をしているのかまではわからないが、向かいの席に座る7人が全員、携帯電話を操作している光景は、机こそ無いがここがオフィスだと言われても違和感を感じない不思議な光景だ。

僕も車中のかなりの時間を携帯電話のメール確認につかっているのだから、その不思議な光景を構成する一員だ。人々の行為はこの10年で大きく変わってきたのかもしれない。

車内では携帯電話を見ること以外にも、本を読む人もあれば、歓談する人、寝ている人、様々な行為が以前と変わらず行われている。それでも、ほとんどの人が鞄やポケットに携帯電話を持っている。携帯電話をポータブルな照明器具と考えてみると、この変化は大きな変化だと思えてならない。

(※全文:1,589文字 画像:なし 参考リンク:なし)

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この記事の著者

岡安 泉(おかやす・いずみ)

株式会社岡安泉照明設計事務所 代表

1972年神奈川県生まれ。1994年日本大学農獣医学部卒業後、生物系特定産業技術研究推進機構に勤務、1999年より2007年まで照明器具メーカー勤務のほか、2003年super robotで活動開始、2005年ismi design office 設立。2007年岡安泉照明設計事務所に改称。

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