電力改革で生まれる新事業

需要サイドに目を向け、新たなエネルギー価値の創造を

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今回が12回連載の最後となるので、まず、ここまで述べた話のポイントをまとめておこう。振り返ってみると、この1年間、電力市場では将来を占うことが色々と起こってきた。

まず、原子力発電については九州電力の川内原子力発電所がついに原子力規制委員会の審査に合格した。地元の合意も成り、再稼働に向けて準備が進んでいる。次いで、関西電力の高浜原子力発電所の3号機、4号機も合格した。今後も、関西方面を中心に川内、高浜に続く技術審査合格の発電所が出ると見込まれており、原子力発電復活の路線は確実にできつつある。電力各社は原子力規制委員会による新たな技術基準に対応をするために2兆円を超えるコストを負担するとされる。しかし、それでも原子力発電がコスト競争力の高い電源であるという事実は変わらない。

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