今後の世界のエネルギー市場を占う上で欠かせないのが中国の動向だ。アメリカに次ぐ世界第二の経済大国となり、政治的にもアメリカと共に世界二大国と位置づけられる国際情勢となっている。エネルギー面で見ると中国の存在感はさらに大きくなる。一次エネルギー消費量では既にアメリカを抜いて世界最大となっており、電力需要では実に日本の6倍近くに達している。その分だけ国際的な資源市場に与える影響が大きくなる。
中国政府は国民生活と産業活動に対して、安価で安定したエネルギーを供給することを重要な政策課題としている。そのための最大の資源となってきたのが、世界第三位の可採埋蔵量を持つ石炭だ。現状でも、一次エネルギー消費量の7割を石炭が占める。石炭はエネルギー価格を下げるだけでなく、資源の国産比率を高めエネルギーセキュリティを高めることにつながる重要な資源だ。
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