日本でもインターネット通販の市場が急速に拡大している。消費市場がほとんど伸びていない中でインターネット通販が成長する理由は従来の店舗販売からのシフトが起こっているからである。特に、家電・AV・IT等では既に4分の1程度がオンラインで購入されているという。こうした市場は立場によって見え方が変わる。家電メーカーから見れば、消費の量が減るだけでなく、価格競争で市場は縮小気味となる。一方で、ゼロから10%台の市場シェアを持つまでに成長したインターネット通販事業者から見ると、市場は急拡大している。
電力市場の行方はインターネット通販の構造に似ている。つまり、電力市場全体は需要が減退し競争で価格が低下する一方で、革新的な技術やビジネスモデルの事業が市場シェアを拡大するという構図だ。全体市場が停滞する中でも既存の電力事業を侵食する側にターゲットを絞れば成長する可能性があるのだ。一方で、既存技術で電力を供給する事業に進出するのは、成長が停滞した日本の家電市場に新規参入するのと同じくらい苦しい事業展開となろう。
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