一般社団法人 日本木質バイオマスエネルギー協会 顧問 熊崎 実
最終更新日: 2013年12月09日
木質ペレットの商業生産は1970年代にアメリカのオレゴン州で始まったとされる。このころの北米では製材工場の大型化が進んでいて、大量に発生するおが屑の処理が問題になっていた。おが屑はそのままでは燃料になりにくい。これをペレットにすることで優れた燃料になったのである。
しかし最初から順調に普及したわけではない。80年代の石油価格の下落で後退を余儀なくされ、出鼻をくじかれる。環境意識の高まりや化石燃料価格の上昇を受けて、市場の拡大が本格化するのは、90年代の後半あたりからである。