これからの木質エネルギービジネス

イギリスで始まった「熱の固定価格買取制度」

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バイオマスの本命は熱生産だ

木質バイオマスのエネルギー利用に関する限り、イギリスは欧州連合(EU)の中では後進国である。一次エネルギー総供給(TPES)に占める木質エネルギーの比率は1%をちょっと超える程度で、20%以上のスウェーデンやフィンランドはもとより、オーストリアの14.7%やドイツの4.3%と比べても、かなり見劣りがする(UNECE/FAO, Joint Wood Energy Enquiry 2011)。

もともとイギリスは森林資源に乏しい国として知られているが、90年代後半から欧州で広がった木質燃料の「復権」がつい最近まで見られなかったのも事実である。エネルギー源としてのバイオマスに熱い視線が注がれるようになるのは、この国が温暖化防止・CO2削減に向けて大きく動き出してからである。

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