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ドイツのFITはバイオマス発電をどう変えたか

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「ボーナス」による誘導

ドイツの固定価格買取り制度(FIT)は2000年4月にスタートするが、当初バイオマス発電の買取り価格は次のように決められていた。

電気出力 ~0.5MW 10.23 ユーロセント/kWh
0.5~5MW 9.21 ユーロセント/kWh
5~20MW 8.7 ユーロセント/kWh

価格の設定はこの3本で、現行のものに比べると単純であり、出力規模による価格差も小さい。ここで注意してほしいのは、出力の大きい発電プラントでも、最初の0.5MWまでと0.5~5MWについては、それぞれに上記の価格が適用されることである。5~20MWの8.7セントというのは5MW以上の分の買取り価格だ。20MW以上はFITの対象とはならない。

このような価格設定で運用が始まったわけだが、ふたを開けてみると、応募してきたのは主として建築廃材を使う5MW以上のプラントばかりで、小規模プラントからの申し出はほとんどなかった。そこで2004年の改定を機に小規模プラントからの買取り価格が大幅に引き上げられる。ただし基本価格はそれほど変えられていない。その代わり燃料の種類、廃熱利用、発電技術などの条件に応じて「割増し(ボーナス)」が付けられることになった。すなわち次の三つがそれである。

(※全文:5,612文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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この記事の著者

熊崎 実(くまざき・みのる)

 1935年岐阜県生れ。農林省林業試験場(現・森林総合研究所)林業経営部長、筑波大学農林学系教授、岐阜県立森林文化アカデミー学長を歴任。現在は、筑波大学名誉教授、日本木質ペレット協会会長、木質バイオマスエネルギー利用推進協議会会長。専門は国際森林資源論、農学博士。

 著書に『林業経営読本』(日本林業調査会)、『木質バイオマス発電への期待』(全国林業改良普及協会)『木質エネルギービジネスの展望』(同左)、『木質資源とことん活用読本』(編著、農文協)ほか。訳書に『日本人はどのように森をつくってきたのか』(C.タットマン、築地書館)、『樹木学』(P.トーマス、築地書館)ほか多数。

 木質バイオマスエネルギー利用推進協議会への相談は「info@w-bio.org」まで。

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