以前このシリーズで触れたことだが(「木質バイオマスのコスト比較:熱併給と発電」9月17日)、国際エネルギー機関(IEA)は2012年にバイオエルギー(熱と電力)にかかわる「技術ロードマップ」を公表し、その中でバイオマス燃料を四つに区分した。すなわち廃棄物、工場残廃材、地場調達燃料、国際流通燃料がそれである。
この区分は燃料の出所に着目したものだ。しかし表1から明らかなように、熱量(ギガジュール)当たりのドルで表示された調達コストにも歴然とした差が出ている。われわれ日本人にも馴染みやすいトン当たりの円に換算してみよう。