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木質バイオマス発電への期待と懸念(2) ~森林チップの生産コストはどこまで下げられるか

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これまで熱供給用や発電用のボイラで燃やされるチップと言えば、おおむね廃木材系のチップに限られていて、森林系はほとんど使われていなかった。その理由は森林燃料の調達コストがあまりにも高かったからである。

今からちょうど10年前の2004年6月に経済産業省から『新エネルギー産業ビジョン』と題する報告書が公表された。この冊子には参考資料として「木質系バイオマスの資源コスト」が表1のような形で掲載されている。資源コストというのは木質燃料の調達費用のことだが、森林から出てくる3種類の木質チップと、廃棄物系の5種類の木質燃料のあいだには、画然とした落差がある。

(※全文:5,485文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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この記事の著者

熊崎 実(くまざき・みのる)

一般社団法人 日本木質バイオマスエネルギー協会 会長

1935年岐阜県生れ。農林省林業試験場(現・森林総合研究所)林業経営部長、筑波大学農林学系教授、岐阜県立森林文化アカデミー学長を歴任。現在は、筑波大学名誉教授、日本木質ペレット協会会長、一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会会長。専門は国際森林資源論、農学博士。

著書に『林業経営読本』(日本林業調査会)、『木質バイオマス発電への期待』(全国林業改良普及協会)『木質エネルギービジネスの展望』(同左)、『木質資源とことん活用読本』(編著、農文協)ほか。訳書に『日本人はどのように森をつくってきたのか』(C.タットマン、築地書館)、『樹木学』(P.トーマス、築地書館)ほか多数。

一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会への相談は「mail@jwba.or.jp」まで。

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