実現可能で、コストを抑えた脱炭素施策はどのように計画し、何から実行すればよいのか。引き続き第3パートの「計画作り編」を、数多くの企業課題解決を成功に導いてきたプロレド・パートナーズの環境コンサルティングセクターリーダー石塚遼氏に道案内してもらう。(連載第22回、バックナンバーはこちら)
今回は脱炭素ロードマップ作成についての最終回として、計画時の注意点を解説する。
自社で実現可能な計画である事が重要。背伸びは慎重に
脱炭素ロードマップは目標にたどり着くまでの実行計画である。そのため、目標設定のようにゴールありきのバックキャスティングで考えると、絵に描いた餅、実現性が伴わない実行計画ができ上がってしまう場合がある。計画が非現実的なものになってしまうと、従業員の理解が得られず、削減が進まないという結果になってしまう。