国連環境計画と国連REDD(森林保護プログラム)は、ビデオゲーム界に環境保護の新キャンペーン「Play4Forests」(P4F)を立ち上げた。ゲームを通して、世界のゲームプレイヤーたちに生態系における森林の保全と復元の重要性について関心を高めてもらおうという取り組みだ。
「プレイステーション®」の企画、開発、販売を行うソニー・インタラクティブエンタテインメントは、カーボン・オフセットに取り組むなどの気候変動対策を推進しており、2月に発売したPlayStation®5およびPlayStation®4タイトル『Horizon Forbidden West』を通じて、このP4Fにも参加している。
同社の開発スタジオGuerrillaが 手がけた新作は、前作『Horizon Zero Dawn』に引き続き、主人公・アーロイが、文明が失われた1000年後の地球で、世界の秩序と調和を取り戻すための旅を続けるという設定だ。
同社は北米および欧州の植樹団体や環境保全団体とパートナーシップを組み、新作が売れる度に海岸再生活動のための寄付金が送付されたり、新作のプレイ数に応じて植樹が行われる仕組みを構築している。3月には、ゲームのなかの美しい自然界を彷彿させる野草生息地をイギリスの巨大植物園エデン・プロジェクト内につくり、同国が野草生息地の97%を失っていることを訪問者たちにアピールした。まさに「エンタメ×環境」の模範といえるだろう。