メガスポーツイベントでの環境負荷を減らそうという姿勢は、スポーツ界全体の環境意識を高める。
パリ五輪では「史上初のカーボンニュートラルな大会」が掲げられ、インフラ面での環境配慮は特に画期的だった。30以上あった競技会場は既存の施設や仮設建築を利用したおかげで、新築は以下の2カ所のみで済んだ。
水泳用の「アクアティクス・センター」は木造建築で内装は国産のリサイクル素材を使用し、環境への影響を最小限に抑えた。5000m2の屋根を覆うソーラーパネルからの電力で、同センター内の全エネルギー消費を賄う。来夏からは一般の利用が可能だ。