奈良盆地からの脱出
奈良盆地は、文明が誕生するすべてのインフラ、安全、水、エネルギー、そして水運を備えていた。
更に、奈良盆地は文明を膨張させ、発展させるエンジンも持っていた。豪雨と土砂崩れという自然の力を利用した新規開田が、奈良盆地で展開されていった。
その天国のような奈良から桓武天皇は脱出することとなった。西暦784年、桓武天皇は奈良盆地から出て長岡京に遷都し、その10年後の794年に長岡京から京都の平安京に再び遷都した。
いったい何が桓武天皇を奈良盆地からの脱出に駆り立てたのか。
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