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平和から生まれた国土と共同体 −260年間の江戸時代−

江戸の国土形成

1600年、関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康は征夷大将軍となり、1603年に江戸に幕府を開いた。この家康は200以上の戦国大名たちを統制するのに巧妙な手法を使った。それは日本列島の地形の利用であった。
日本列島の地形は海峡と山々で分断されていて、脊梁山脈からは無数の川が流れ下っていた。この日本列島の地形の単位は流域であった。家康は、この各地の流域の中に大名たちを封じた。
戦国時代までは、全国の河川は制御されることなく自由に暴れていた。特に、河川の下流部では、川は何条にも枝分かれ、乱流しながら沖積平野を形成していた。そのどの沖積平野も真水と海水がぶつかり合った湿地帯となっていた。
流域に封じられた大名たちと日本人は、外に向かって膨張するエネルギーを、内なる流域に向けていった。人々は力を合わせて扇状地と湿地帯に堤防を築いていった。自由に暴れまくる何条もの川を、その堤防に押し込めていった。

江戸時代の国土誕生

図−1 那賀川流域のヤマタノオロチ(提供:国土交通省四国地方整備局)

図−1 那賀川流域のヤマタノオロチ(提供:国土交通省四国地方整備局)

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