人工光型植物工場の中でも最近、相談が多い案件がイチゴ栽培である。農作物の生産を対象にした人工光型植物工場の関連企業数では世界2位の米国でも、試験的にイチゴの栽培を行っている事例があるが、量産型施設を運営しているのは日本だけである。レタスなどの葉野菜類が中心となっている中で、単価の高い作物の生産・販売を狙って、各社がイチゴの栽培に大きな興味・関心を寄せていることは間違いない。
イチゴは果菜類の中では比較的、人工光栽培に適した作物と考えられている。トマトやキュウリに比べて光要求量が低く、作物の草丈や栽培に必要なスペースが小さいことから、多段式栽培による収量増加が見込めるからだ。商業ベースにて稼働しているイチゴの植物工場(人工光型)の場合、3段~5段の多段式栽培が採用され、現在の主流であるハウス施設栽培のイチゴより5~6倍の収量を確保できる。
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