NPO法人イノプレックス 代表理事 藤本 真狩
最終更新日: 2014年11月25日
前回は植物工場による透析患者をターゲットにした低カリウム野菜のメリットや生産事例などをご紹介したが、今回は低カリウム野菜の具体的な利用シーンや現状における課題について解説する。
日本において、安全で確実な人工透析治療が受けられるようになったのは数十年前からである。世界的にも人工透析の患者数は増加しているが、特に日本の患者数は世界でも最も多い。例えば、2010年末における日本国内の慢性透析患者数は29万7126人(日本透析医学会より)であり、患者数は毎年、約1万人のペースで増え続けている。