植物工場 ― 現状と課題と

植物工場は日本独自技術なのか?

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日本国内において、植物工場は「高度な環境制御(温度・湿度、二酸化炭素、光量など)を行うことにより、野菜等の周年・計画生産が可能な施設園芸農業の一形態」と一般的には定義されており、太陽光利用型と完全人工光型の2つに分類されている。

日本が独自の技術優位性を保持している分野は完全人工光型である。1970年代から始まった完全人工光型の研究は、数回の植物工場ブームを経て、大規模な量産技術では世界ナンバーワンといえる。その証拠に10段以上の多段式栽培にて、1日で1万株以上のレタスを安定的に生産する施設は世界でも日本しか存在しない。歴史的には、米国が1960年代から研究をスタートさせているものの、その後の生産・研究開発は停滞し、民間企業による本格的な生産は2000年代に入ってからである。

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