前回に引き続き、エネルギー消費量が多い空調機器を管理することが重要であるために、空調機器の消費エネルギー削減方法について述べる。企業競争力のアップや収益性の向上に大きく寄与するエネルギーコスト削減を計画的に実施するためには、機器ごとの消費エネルギーの分析が重要となる。
(1)設備容量の考え方
空調設備は、室内空間に蓄熱量が多い場合には冷房として、放熱量が多い場合には暖房として稼働することが求められる。この熱量を室熱負荷という。空調機器の設備容量は、この室熱負荷に加えて換気量を考慮した熱負荷、動力で失われるエネルギー、熱を分配する際に失われる熱損失も考慮して検討する必要がある。ただし、容量計算の際には、夏季や冬季の最も高い負荷を対象とすると容量が過大となり、イニシャルコストは増大する。
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