前回に引き続き、エネルギー消費量が多い空調機器を管理することが重要であるために、空調機器の消費エネルギー削減方法を述べる。今回から数回にわたり、熱媒体の搬送システムの省エネルギー対策について述べる。
空調機器の搬送システムは、熱源設備と空調機設備の間で冷温水、蒸気、冷媒などを搬送・循環させるための配管系と、空調機設備と空調対象空間との間で空気を循環させ、あるいは外気を取り入れるためのダクト系に分類される。
配管系およびダクト系の両方とも、熱媒としては空気、水、蒸気および冷媒などがある。これらの熱媒とてしての空気、水、蒸気を利用した搬送系の省エネルギー対策について設計の観点から述べる。
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