今回から、圧縮機について消費エネルギー削減という観点から連載を続ける。圧縮機とはコンプレッサーともよばれるが、羽根車若しくはロータの回転運動、またはピストンの往復運動によって気体を圧送する機械である。吐出し圧力が200kPa以下の圧縮機を特に、ブロワという。圧縮機は流体機械に分類され、機械エネルギーを流体の持つエネルギーに変換する機械である。したがって気体にエネルギーを与え低圧から高圧へ送り出す送風機、圧縮機、排風機、真空ポンプは本質的に同じ機械である。
印刷工場での消費電力量の割合として、以下で示されるように、圧縮機(コンプレッサー)が全体の30%を占める事例もある。ゆえに、消費電力低減による省エネルギーの高さが認識されている。
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