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風力を活かせ!

東京都内での再生可能エネルギー(2)

斉藤 純夫

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前回、東京都内での再生可能エネルギーを主力電源にできるかどうかに触れた。今回は、この話について、具体的に見てみたい。今回は話を太陽光発電風力発電に絞ってみよう。

風力発電

まず、風力発電を考えてみよう。

風は内陸ほど弱くなる。また、建物、住宅などを考えると東京都で可能なのは、湾岸しかない。実際に都内にある風車は、江東区の若洲海浜公園の1本、お台場の中央防波堤埋立処分場にある2本しかない。

しかし、いずれも日本の他の風力発電所と比べると、風が弱い場所であり、発電量はどうしてもちいさくなる。

例えば、中央防波堤埋立処分場の風力発電所は、事業者のHPベースで出力1700kW、年間発電量約250万kWhとなっている。設備利用率で約17%という形になるが、風力発電は一般に20%以上を目安とされているので、風況は良いわけではなく、風力発電の適地とはいえない。

また、風力発電所を建てる場合、風車同士の距離を大きく開けなければいけない。このため、かなり広大な土地を必要とするため、東京都内で風力となると、お台場の埋立地以外にないと思われる(なお、羽田空港周辺は高い構造物は立てられない)。

お台場の埋立処分場でも仮に大型風車10基等の規模が限界だろう。仮に2,000kWの風力発電機として、設備利用率20%とした場合でも、年間で3,500万kWhだ。

東京都の消費電力

一方、東京都ではどれくらいの電気を使っているのだろうか?

(※全文:1,917文字 画像:なし 参考リンク:なし)

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この記事の著者

斉藤 純夫氏
斉藤 純夫(さいとう・すみお)
ウィンドコネクト 代表取締役

 風力発電や地域の自然エネルギービジネスのコンサルティングを行う。また、金融機関等のプロジェクトファイナンスなどの技術的サポート業務を行う。2012年9月、共同パートナーと地域エネバンクを設立。地域の風力やメガソーラー案件のファイナンスのアレンジメントやプロジェクトマネジメントを行う。

 環境省平成24年度地域における再エネビジネス振興方策等検討作業部会委員

 平成23年度中央環境 審議会再エネ導入量・需給調整方策検討作業グループ委員。

 著書に『こうすればできる!地域型風力発電~地元に利益を生み、愛される風車の実現』(日刊工業新聞社刊)。風車を見るのが好きで、国内1,800本中1,100本を見に行く(全部見ようと目論んでいるが実現していない)。メンテナンスで風車に登るのも好き。

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