これから2回にわたり、北九州市のスマートコミュニティ創造事業を取り上げます。今回は、北九州市の需要応答&エコポイントの取り組み(その1)として、1.北九州市におけるスマートコミュニティ創造事業、2.事業の基本的な狙いと「地域節電所」、3.北九州市の需要応答&エコポイントの実証です。
北九州市におけるスマートコミュニティ創造事業
国のスマートコミュニティ実証事業の対象地域である北九州市では、北九州スマートコミュニティ創造協議会による「北九州スマートコミュニティ創造事業」が同市八幡東区東田地区(約120ha)において推進されています(プロジェクトの全体像に関しては、こちら)。
この事業の最大の特徴は、インフラを既存の電力会社に依存することなく自前のもので対処していることです。すなわち、電力に関しては新日本製鉄が保有する自営線(特定供給開始に当たり、九州電力より買収)を使用するとともに、水素に関しては東田地区内にある新日本製鉄の製鉄所で生ずる副生水素をパイプラインで供給し、需要家に燃料電池を設置しています。
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