
ドイツ・ワッハテンドンクでシーメンスとSWK社が行っているスマートグリッドの実証実験における変電システム。町の人口約8,000人は、使用する電力のうち80%を太陽光発電から得ている
スマートグリッド、スマートコミュニティに関する新産業の創生やイノベーション(=スマートイノベーション)について解説していますが、今回はその7回目として、「スマート会社を設立せよ」について解説します。
項目としては、1. 「スマート会社」は「スマート持ち株会社」と「スマート事業会社」に分化、2.「スマートファンド」を組成し、「スマート事業会社」に出資、3.参照モデルとしての戦前の理研産業団 、4.3層構造の下での「スマートプラットフォーム」として機能するスマートプロジェクト、です。
「スマート会社」は「スマート持ち株会社」と
「スマート事業会社」に分化
私は、ITとエネルギーが融合した“スマートバレー”へと変貌したシリコンバレーのダイナミズムを日本においても蘇生するため、「スマートプラットフォーム」と「スマート会社」の構造でスマートグリッドの具体的なプロジェクトを推進することを提案しています。
このうち「スマートプラットフォーム」は、前回の連載「スマートプラットフォームを構築せよ」でご紹介したように、IT革命勃興時の「スマートバレー公社」に相当するものです。
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