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見えてきたスマートグリッドの現実

「電力大改革時代」に必要なスマートグリッドの「プランB」(15)~スイスにおけるスマートグリッドの「プランB」の展開(1)~

加藤 敏春

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これから2回に分けて、スイスにおけるスマートグリッドの「プランB」の展開についてご紹介します。まず今回は、スイスにおける充電スタンドの整備と電気自動車(EV)の普及状況です。

12年以降の新車のCO2排出量は130グラム

スイスの環境・エネルギー政策は、エネルギー庁の「エネルギー・スイス・プログラム」に基づいて推進されています。これは、20年までに(1)化石燃料エネルギー消費量を10年比で20%削減する、(2)電力消費量の増加を10年比で5%増以内にとどめる、(3)再生可能エネルギー利用率を全エネルギー消費量の50%まで拡大する、ことを目標としています。

この目標に基づき、政府はスイス自動車工業会の協力を受けて、「12年以降発売される乗用車のCO2排出量の上限を走行1キロ当たり130グラムにする」という基準を設定し、個々の輸入業者単位での達成を求めています。

この一環として、EVは環境に優しい輸送手段として早くから位置づけられ、充電スタンドの設置が進んでいます。最も有名なのがイタリアとの国境に近い観光地ツェルマットで、1931年ガソリン車の乗り入れを禁止し、47年にはEVを導入、現在、町内全体で約500台が走行しています。

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この記事の著者

加藤敏春(かとう・としはる)【スマートプロジェクト代表&エコポイント提唱者】
加藤敏春(かとう・としはる)【スマートプロジェクト代表&エコポイント提唱者】
1977年東京大学法学部卒業、同年通産省(現経産省)入省,84年米国タフツ大学フレッチャー・スクールにて修士号取得。その後、在サンフランシスコ総領事館経済担当領事,通産省サービス産業課長,東京大学大学院客員教授,内閣審議官等を歴任。1994年から95年にかけてインターネットの商用利用,ベンチャービジネスに関するシリコンバレーの動向を日本に紹介。以来各種の提言活動を展開し、一般社団法人スマートプロジェクトを設立。「エコポイント提唱者」として政府が進める省エネ家電&住宅エコポイント事業に協力するとともに、節電、スマートグリッドの推進、CO2排出削減等に関する公益的活動を展開。 著書に『スマートグリッド革命』(NTT出版)、『節電社会のつくり方』(角川書店)、『エコマネー』(日本経済評論社)、『マイクロビジネス』(講談社)など多数。第17回東洋経済・高橋亀吉記念賞最優秀賞などを受賞。「プランB」の詳細を記した新著『スマートグリッド「プランB」-電力大改革へのメッセージ』(NTT出版)を本年5月17日に上梓。
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