今回から、スマートグリッド「プランB」の中でも最も注目を集めている「需要応答」(ディマンド・レスポンス)の内外の動向を具体的にご紹介し、日本における今後の導入動向を展望します。
3・11後電力需給の逼迫化に陥った日本では必要不可欠なツールに
3・11以前のスマートグリッドと以後の「電力大改革時代」の電力網としてのスマートグリッドは根本的に異なります。3・11が日本におけるスマートグリッドの推進のドライビングフォースを一新させたといってもよいでしょう。
温暖化対策と再生可能エネルギー導入のためのスマートグリッドから、需要側も含めたシステムへと電力の基本構造そのものを見直すためのスマートグリッドへと、導入目的が大きく変化しました。それに伴い、導入すべきスマートグリッドの規模が横浜市、豊田市、けいはんな学研都市、北九州市の一街区という「点」から、日本全体という「面」へと量的に拡大したのみならず、質的に高度なものとなりました。
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