2024年は世界情勢に大きな影響を与える国や地域で、新たなリーダーが誕生した。トップ交代劇により各国のエネルギー政策がどのように変化するか考察する。
世界は再エネ容量の追加とエネルギー効率の改善に遅れ
世界全体でみると、原子力や太陽光、風力、水力などのクリーン電力の供給量が、世界需要に対応する値にあると予測されている。
その成長は、より安価な太陽光発電の拡大によって支えられている。再エネは、2025年までに石炭火力発電を上回り、世界の総発電量の3分の1以上を占め、2026年には37〜40%に増加すると予測されている。水力と再エネ発電が増加したEUでは、すでに45%に到達している。ブラジル、カナダ、ニュージーランド、スウェーデン、ノルウェーなど、水力発電資源の豊富な国では、電力構成における再エネ割合が過去最高を記録している。
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