
政府は2025年2月18日、エネルギー政策の指針となる第7次エネルギー基本計画を閣議決定した。2040年度に再生可能エネルギーと原子力発電を最大限活用し、「脱炭素電源」の比率を7割に高めることを明記した。目標達成のカギを握るのが、全国で本格的に整備が始まった洋上風力発電と原発の動向だ。
洋上風力、浮体式が主力に
風力発電については現在、北海道や秋田沖、九州などで洋上風力発電の導入や準備が進んでおり、エネルギー計画でも風力の比率を現在の約1%から4~8%に引き上げると明記した。ただ、洋上風力も発電機の設置に適した沖合の場所が徐々になくなってきている。水深の浅い海底面に大型設備を固定する着床式がこれまで主流だったが、今後は小型設備を海面に多数浮かべる浮体式風力の導入が進みそうだ。