
EVや太陽光、風力発電などの「脱炭素」に関わる製品で中国が市場を席巻している。圧倒的な世界シェアを占める中、製品の大量生産により低価格品を輸出し、各国で存在感を示す。欧米は中国製品を警戒し、関税引き上げの対抗措置をとるなど『中国包囲網』がさらに強まっている。習近平国家主席の動向にも注目が集まる。
2025年展望-脱炭素関連市場における中国
国際エネルギー機関(IEA)によると、世界販売台数における中国のEVシェアは約60%に達している。企業別にみても比亜迪(BYD)が米EV大手、テスラに肩を並べる水準に迫り、上海通用五菱汽車も生産力を伸ばしている。