三菱ふそう、バリ島でEV小型トラックの実証実験

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FUSOの電気小型トラック「eCanter」を含む商用車はバリ島での配送業務に使用(出所:三菱ふそうトラック・バス)
FUSOの電気小型トラック「eCanter」を含む商用車はバリ島での配送業務に使用(出所:三菱ふそうトラック・バス)

三菱ふそうトラック・バス(神奈川県川崎市/MFTBC)は、インドネシアのFUSO正規代理店であるPT Krama Yudha Tiga Berlian Motors(ジャカルタ市/KTB社)が、8月からインドネシア・バリ島で電気小型トラック「eCanter」の実証実験を行うと発表した。

FUSOブランド最大の海外市場であるインドネシアにおいて、今回が初めての「eCanter」の実証実験となる。「eCanter」はバリ島のデンパサール地区で、工場の原材料の配送や郵便物の配達に使用される予定。顧客のニーズや電気トラックの運用における潜在的な課題を洗い出す。

またMFTBCとKTB社は、この「eCanter」の実証実験を通じて、温室効果ガス排出削減を目指すインドネシアの政策をサポートする。インドネシア政府は2015年に「2030年までに温室効果ガス排出量を29%削減する」という目標を掲げ、その実現に向けて電気自動車(EV)の導入を支援するさまざまな政策を打ち出してきた。また、2022年のG20サミット議長国を務めるインドネシアは、議長国としての任期中にサステナビリティを戦略的な柱の一つとして位置づけており、現地の物流事業者は電気自動車の導入を検討する。

FUSOの商用車は、インドネシア市場を代表するブランドとして、50年以上にわたり現地企業とともに同国の発展に貢献してきたという。特に小型ディーゼルトラック「キャンター」は、過去数十年にわたるベストセラーで、MFTBCとKTB社は、インドネシアの物流業界がeモビリティへの変革に向けて準備を進めている中、その取り組みを共同でサポートしていくとしている。

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