「モビリティショー2023」振り返り 自動車部品サプライヤーの挑戦に注目

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日本の基幹産業である自動車産業を支えるサプライチェーン。その技術開発力や供給体制は世界が認めるところだ。社会が電化していくなか、自動車もモビリティとしての機能・役割を担う時代に突入した。電化社会の源である再エネ発電産業を、自動車産業のサプライチェーンが担っていく構図が垣間見える。

日本の産業は自動車産業が支える

再エネの主力電力化を進める日本では、洋上風力をはじめとする再エネ産業のサプライチェーンの未整備や技術作業員不足が、すでに懸念される。国や大手電力関連事業者は、国の政策ありきで産業成長を描いているが、急拡大する洋上風力等の再エネに、新たなサプライチェーン産業が生まれる土壌は見当たらない。

一方、自動車産業で使われる部品の大半は、サプライヤーと呼ばれる企業たちが担当している。自動車メーカーという高い頂も、日本を代表する大手から、中堅、中小企業が形づくる広大なサプライヤーという裾野あってこそのものだ。

経済産業省の「2021年経済産業センサス」によると、自動車関係の出荷額は53.2兆円となっており、そのうち自動車は21.9兆円、自動車部品は30.6兆円、自動車車体は0.7兆円。日本自動車工業会・日本自動車部品工業会のデータによると、サプライヤーの業種は、電気機器器具・非鉄金属製造・鉄鋼・金属製品・化学工業・プラスチック・ゴム・ガラス・電子部品・デバイス・情報サービス・損害保険・リサイクル・運送・運送サービスなどに及び、就業人口は554万人と日本経済を支える重要な基幹産業としての地位を占めている。

ホンダは、自動運転車「クルーズ・オリジン」を使った自動運転タクシーサービスを2026年に開始すると予告した。
ホンダは、自動運転車「クルーズ・オリジン」を使った自動運転タクシーサービスを2026年に開始すると予告した。

サプライヤーの存在を直接アピール

2023年10月28日から11月5日まで、東京ビッグサイトでは「ジャパンモビリティショー2023(以下、JMS2023)」が開催された。これまで「東京モーターショー」の名で開催されていた自動車の展示会を、装いも新たにテーマを「モビリティ」とした。

今期のイベントは来場者数111万人超を記録。前回の2021年開催がコロナ禍で中止になり、4年ぶりの開催ということもあって、各自動車メーカーのブースには、EVやスポーツカーのコンセプトカーなど、注目度の高いクルマが並び、来場者の目を楽しませた。

その一方で、地味ではあるものの非常に内容が充実した展示も行われた。それがサプライヤーたちによる技術展示だ。

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