
国連気候変動枠組条約の第30回締約国会議(COP30)が2025年11月、ブラジル北部のベレンで開かれる。2024年、アゼルバイジャンで開かれたCOP29は主要国・地域の首脳級が多数欠席し、十分な議論と成果が得られなかった。今年のCOPは議長国が自国のアマゾンの森林破壊や世界の気候変動にどう対応するかが焦点だ。
2025年展望-COP30、主要国の足並みがカギ
2024年11月に開いたCOP29では先進国から途上国への気候変動対策に関わる資金援助額を2035年までに少なくとも年3000億ドルに引き上げることで合意した。途上国への世界全体の援助額目標は先進国からの3000億ドルを含め、官民合わせて2035年までに1兆3000億ドルとなった。