
2025年は銀行、証券、保険などの金融業界でも脱炭素推進企業や事業への投資が加速しそうだ。今や脱炭素や持続可能な社会に向けた取り組みは、投資や融資における重要な審査項目の一つ。トランジション出資、グリーンボンド(環境債)、トランジションボンド(移行債)など多様な枠組みを通じ、環境への貢献を模索する。
2025年展望-脱炭素化の加速を支える金融界
みずほフィナンシャル・グループ(FG)傘下のみずほ銀行は2024年9月、使用済みプラスチックの再資源化事業を手掛けるアールプラスジャパン(東京都港区)に出資すると発表した。脱炭素事業などを対象とした「トランジション出資枠」を活用する。アールプラスが持つ資源化技術はプラスチックの資源循環につながるだけでなく、資源化の過程でCO2排出を低減できると判断した。