昨年11月末から12月初旬にかけて、第18回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP18)と第8回京都議定書締約国会議(COP/MOP8)が、カタール・ドーハで開催された。
その前の年に南アフリカのダーバンで、2009年コペンハーゲンでのCOP15/CMP5の「失望」後停滞していた交渉は、「2020年までの削減努力と2020年以降の各国の削減に関する野心的な取り組み」を一つの場で話し合う「ダーバンプラットフォームに基づく作業部会」を設置し、「2015年には2020年以降をカバーする新たな議定書もしくは法的な取り組みに合意をする」ことに合意したことで、交渉は次のレベルに進んだと言われた。
故に2012年は、2015年までまだ時間もあることだし、新たな交渉の場も立ち上がったばかりなので、巷では何も起こらないCOPだろう、と予測されていた。実際に会議前に日本のビジネスの方々とお会いしても、「島田さん、今年はCOPに行ったって何も起こらないでしょう?」と言われていた。
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