気候変動交渉の現場から

日本の修正版2020年削減目標は妥当な数値か? 第3回 「2005年比6-7%削減」という修正の現実味

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鳩山総理が2009年9月に国際公約として発表した25%削減目標についておさらいをしてみたいと思う。

国連総会での発言、そして年末にあったCOP15(コペンハーゲン会合)では、日本の2020年目標はそれなりに評価されていたと思う。国際交渉の場では、「日本の2020年までの削減目標=1990年比25%減」という認識になってしまっていた。「なぜ日本はその内訳をいつまでも発表できないのか?」と訝る声も聞かれるのだが、政治的なリーダーシップが示されないまま、現場の交渉官たちは、尋ねられれば25%削減という数値を静かに繰り返すか、こちらからはあえて言わない、という苦境に立たされることとなった。

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