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気候変動交渉の現場から

TPPは環境にとって敵なのか?

島田 久仁彦

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長い国内での議論の末、安倍政権の下、日本もTPP (環太平洋パートナーシップ)へ参加を決め、すでに参加している各国との調整を経て、正式に参加が認められた。交渉の項目のいくつかは、すでに先行する各国間で結論が出ており不変と解釈されている内容もあるが、交渉の本格化はまだまだこれからだ。

交渉戦略を専門とする筆者としては、どのようにエース級をそろえた日本の交渉団がTPP交渉を進めていくか非常に楽しみにしている。私個人としては、総合的に見てTPPへの参加は賛成なのだが、気になっていることもある。

国内でのTPPへの参加の可否を議論していた際(そして、参加を決めた今も)、遡上に上っていた反対理由として、「日本への農業への悪影響」、「環境基準の低下」などが挙げられていた。果たしてこれらの懸念は本当のことなのだろうか?農業政策そのものには、一応意見はあるが、ここでは詳しく述べず、主に環境問題、環境基準、そして食糧と環境問題といったテーマについて、考えを述べたい。

(※全文:1,868文字 画像:なし 参考リンク:なし)

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この記事の著者

島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)
島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)

 国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。現在KS International Strategies社のCEOを務める傍ら環境省参与およびSun Investment社のパートナーとしても活躍。


 これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

 2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

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