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気候変動交渉の現場から

続々・「アラブの春と気候変動・環境問題の意外な関係」

島田 久仁彦

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『アラブの春』の3つのパターンは、今もなお悲劇が続くシリアでの内乱だ。『中東の宝石』とまで謳われたダマスカスを首都に持つ国で、アサド父子2代による統治の下、隣接するがライバル関係にあるレバノンと合わせ、(イスラエルとの戦争の恐怖はあれど)比較的に着実に発展を遂げ、安定しているとされた国であったが、この国にも『アラブの春』の波は容赦なく押し寄せ、隣国レバノンと違って、その波に耐えられなかった。

シリアにおける暴動の発端は、エジプトやリビアのように、長年続く独裁への反発と親しみが混在する複雑な国民感情と、気候変動の悪影響による小麦の著しい不作とそれに政府が対応できていないことへの怒りなどが混じったものだが、エジプトやリビアに比べて、シリアの暴動が内戦にまで発展したのは、国内に圧倒的な勢力が、宗教的にも民族的にも存在しないことがある。

(※全文:2,367文字 画像:なし 参考リンク:なし)

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この記事の著者

島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)
島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)

 国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。現在KS International Strategies社のCEOを務める傍ら環境省参与およびSun Investment社のパートナーとしても活躍。


 これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

 2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

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